仮想通貨のキーワード「非中央集権」

こんにちは、チャドゥ(@tyandooo)です

仮想通貨を語るに当たって、避けて通れないものに「非中央集権」という言葉があります。

実際に、投資している皆さんは聞いたことがあると思います。ただなんとなく、よくわからない人も少なくないでしょう。そこで。

1:そもそもどんな意味なのか、メリットとデメリット

2:なぜ仮想通貨でキーワードになっているのか

 

の順に説明します。ビットコイン、ブロックチェーンに深く関わっている概念です。知っておいて損はないでしょう。

※分かりやすさ重視のため踏み込んだ説明は所々省きます。ご了承ください。


1:「非中央集権」の意味と長短

まずは非中央集権の逆の意味にあたる「中央集権」の辞書的な意味を見ていきましょう。

「政府などに多くの権力が中央に集中している状況」

文脈により、使い方が変わりますが。

政府は「ここに道路を作るからこれくらいのお金を使おう」とか、「輸出を増やしたいから企業の支援をしよう」などなど、いろんな「決めごと」をしています。

つまり何かを決める力が集まっていることが「中央集権」です。その逆が「非中央集権」です。

極端ですが、【メリット、デメリット】がわかりやすいので、シンプルな例えをしましょう。

学校のクラスに4人がいて、学園祭の準備をしているとします。 何の催しを出すかといった「決定の権利」がすべて一人のリーダーのみにあった場合、 これは「権利が集まっている」状態ですね(中央集権)

その逆はみんなで何を出すか決める場合は権利が「分散」している状態(非中央集権)

プレゼンテーション1

イラストを見て頂ければわかりますね。

 

【中央集権】は良くも悪くもリーダー次第ですが、方向性などの「決めごと」が早かったり、責任の所在が明確です。物事を進める時、人数が多くなるほど、右の人がいたり、左の人がいたりと意見が割れる可能性が高いですね。そんな時、優秀なリーダーが責任を持って決断すれば物事は、早く進むでしょう

その逆は…言わなくてもわかりますね。悪質な独裁者のような状況になりますね。

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【非中央集権】はみんなでより良い状況を作ることを目指し、一人の能力や判断に左右されません。仮に誰かが欠けても物事を続けられる強さもあります多くの目線や意見が入ることでさらなる改善の繰り返しでの修正も期待できます。

ただ、お互いの意見にズレが生じると物事が決まらず、分裂の恐れも生じます。

 

ざっと説明しました。これが基本的なところです。見ての通り、それぞれに良いところ、悪いところがあります。

状況によって効果は変わるので、これだけを見てどちらが良いとは断言できないと思います。

 


2:仮想通貨でなぜ重要か?

【ビットコインの元となる概念】

この非中央集権という概念は「仮想通貨」そのものの存在意義や、「取引所」のあり方などにも関係してきます。

まず、なぜキーワードなのか、それは仮想通貨のはしりであり、代表であるビットコインが「非中央集権的」であり、「個人間の自由な取引」という概念を前提としたものだからです。

ビットコインの創始者と言われる「ナカモトサトシ」の論文(「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」)を読んだことがありますか?内容を一部抜粋します(日本語訳の文)。

インターネットでの商取引は、ほぼ例外なく、電子取引を処理する信用できる第三者機関としての金融機関に頼っているのが現状である。大多数の取引においてはこのシステムで十分であるものの、信頼に基づくモデルであるがゆえの弱点は残っている

金融機関に頼らざる得ないという現状、つまり「中央集権」的な状況に対して、先ほど説明した「リーダー次第」ということには弱点が残ると言っています

細かい所を説明すると長くなるので、割愛します。この論文ではその弱点克服のためのシステム、まさにブロックチェーンについて説明したモノで、結論にも「本論文では、信用に依存しない電子取引のシステムを提案した」としています。

ご存じ、ビットコインは誰かが発行している訳でもなく、管理者がいません。じゃあ日本円は?良く見れば「日本銀行券」と書いてあるのがわかりますね。ここだけ見ても大きく性質は異なるものです。

ビットコインの仕組みについてはまだ説明しますが、ビットコインの登場によって、まさに仮想通貨時代は幕を開けました。そのブロックチェーン技術を生かした銘柄が次々誕生しています。

【非中央集権(分散型)はエコでアナーキー?】

説明した通り、発行主体がないことは一つの大きな特徴です。

 

マイニングという検証を行うことで偽造を困難にすることが信頼になっており、通貨の発行からその支払いの検証までを自立的に行うシステムで「エコ」とも言えます

 

そしてこれまで国の中央銀行に独占されてきた貨幣の発行(中央銀行)から抜け出し、いかなる政府の支配も受けない独立を持つという可能性を生み出しました(非中央集権)。

ここがビットコインのアナーキー(無政府状態)と親和性があると言われる部分です。

 

概念的な話になり、少しややこしくなって、読むのも疲れていきましたかね。

すべて最初に説明した簡単なそれぞれの言葉の意味から応用、派生した考え方なのでまずはそこだけでも理解していただければぐっといろんなことがわかると思います。

 

▼ビットコインの「独立性」の現状

▼リップルは中央集権?

▼取引所も非中央集権が?

このあたりはまた別の回で説明していきます。