■リップル(XRP)基軸の取引所、始まる

7月末から立て続けに3ヶ所、リップル(XRP)基軸を採用する取引所が登場しています。今後のXRPの価格上昇への影響やそれぞれの取引所の背景を簡単に説明します。

DCEX(米国)

7月30日発表。米ドルを含むBTCやETH、LTC、BCHなどメジャーな仮想通貨など15ペアも用意されるという本格さです。

アメリカでXRP基軸ができる重み

さてこのリップル(XRP)が基軸に使われる意味について少し説明します。基軸通貨になることの意味については過去記事参照

「日本仮想通貨交換業協会」が今春に金融庁の研究会に出した以下の資料を見てください。銘柄ごとの購入元通貨の割合を見てみましょう。

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少し見づらいかもしれませんが、円グラフの緑色がBTCです。(2018年3月時点)

基軸通貨であるBTCの占める割合の多さに注目してください。XRPを含むメジャーアルトでも、それらを買うために「BTC」を買っているという状態です。

その基軸通貨がBTCから送金速度が速く、手数料も安いXRPに変わるということは、「他のコインを買うために必要」という基軸通貨としての需要も高まり、価格上昇にもつながる要素です。

また、アメリカでXRP基軸ができたことも重要です。統計を見るとXRPの購入割合で、日本円の0.2%の80倍以上となる16.33%がドルです。これにUSDT(テザー)も含めるとなお大きいシェアです。それだけのインパクトがある話です。

Bitrue(シンガポール)

7月27日にXRP基軸ペアの取り扱いを開始。BCH、ETC、LTCなどペアです。あまり聞き慣れない銘柄も多いですが、ちゃんとしたメジャーアルトをはじめ、ちゃんとした基軸です。

シンガポールでは、LINEが7月に仮想通貨取引所を作ったというニュースもありましたが、

シンガポールの中央銀行にあたるシンガポール金融管理局(MAS)は、新たな市場開拓を進める仮想通貨取引所には既存の金融機関向けの規制を適用しないことを提案(BTCN、2018.5/24

というような仮想通貨に対して柔和な態度を取っており、今後の市場発展にとって重要な国となるかもしれません。

※参考※エアドロ実施中(詳しくはこちらの記事へ)

またBitrueは現在、XRPのエアドロップも行っています。XRP基軸開始からさっそく取引所の利用者を増やすためのキャンペーンを打ってきました。

今のところアプリがなく、使いやすいとは言えませんが、私も1枚でももらえるなら損はしないと参加(登録+100ドル分のXRP預け入れ+KYC)しました。

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Quidax(ナイジェリア)

ナイジェリアについて詳しく知っている方はそう多くないでしょう。石油資源の豊富なナイジェリアはアフリカの中でもGDPはナンバー1かつ最多人口を誇り、ビットコインが特に普及している国です。

もともと厳しい立場を取っていたナイジェリア中央銀行の副局長がカンファレンスで

「中央銀行ではブロックチェーン技術とその派生物(仮想通貨)によって生み出された波の流れを止めることはできません。」(APP TIMES 2017.9/26

と言及するなど、当局側の理解の広まりも見えます。

詳しく知りたい方は、こぺるさんのブログ記事がそのナイジェリアという国の特徴と仮想通貨について与えるインパクトをまとめてらっしゃいます。

Koinex(インド)

4月末にはインドの取引所で世界初XRP基軸が誕生していました。LTC、TRX、OMGなどとの8ペアが発表されましたがどうしてもマイナー銘柄とのペアという印象が拭えませんでした。この時と比べると上記の基軸はより本格的なものと言えます。

ただ、今(2018.8/6現在)確認したところドルを含む21ペアに増えていました。まだまだメジャーペアがないのですが、今後も増えていくのではないでしょうか。

ただインドの経済成長と人口等を考えると、この国にXRP基軸があるということはとても意義深いです。

詳しくは、(ここでも)こぺるさんのブログ記事「なぜインドがリップル(XRP)を上昇させるのか」で説明されているので拝読すると理解が深まりますよ。

基軸通貨としての需要増にとどまらない

説明したとおり、「他のコインを買うために基軸通貨を買う」という需要も生み出す基軸通貨システム。

すでに見ての通りドルとのペアという法定通貨もセットで始めるところも出ています。これもとても重要です。

リップルCEOのBrad Garlinghouse氏はTVインタビューにおいて、現在あるリップル(XRP)とビットコイン(BTC)の強い価格の相関関係は近い将来なくなるという趣旨の発言をしていました。

そもそもなぜビットコインの値段にリップル(XRP)の価格まで左右されるのかについては過去記事参照ですが

今後、XRPを買うためにBTCを買う必要がどんどんなくなり、価格の安定した法定通貨とのペアが増えれば本来の「実力」が価格に反映されていくでしょう。